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平家終焉の地・壇ノ浦と山口の史跡を訪ねる旅2 城下町長府   

■城下町長府

 下関からバスで30分足らずで城下町長府につきます。
ここは、石畳の通りや、土塀や武家屋敷が残っていて、町全体が城下町のしっとりとした風情を残しています。また、ホタルの飛び交う川を街ぐるみで残そうと、壇具川のせせらぎが大切に守られています。青少年とその郷土愛を育てようとする意気込みが、看板などからも見てとれて、ただ歩くだけでも、なにか磁場が違うような、なんともよい気分になります。まずは、国宝である功山寺に行きました。

 
■功山寺
これまた、しっとりとした緑深いたたずまいで、それでいて、高杉晋作が挙兵するという維新の舞台ともなった功山寺。境内の美しさと静かなたたずまいの仏殿、その前には馬上の晋作像がありました。居合わせた年配の女性たちが高杉晋作ファンだったらしく「やっと会えたわ〜」と感激していました。なんとも心安らぐ空間で、いつまでもそこに居たいようなひときわ心に残る場所でした。


■長府毛利邸
すみずみまで掃除の行きとどいたそれぞれの部屋には季節の草花が生けられて、お茶のサービスがあり、おもてなしの心にあふれた施設です。窓からの日本庭園が美しく、思わず長居してしまいたくなるほど心地よい空間で、訪れた観光客がくつろいでいました。
                 
 その日の朝方はかなり強い雨が降っていましたが、昼にはやんでいたので、庭園に降りようとすると出口に鍵がかかっていました。風情のある母屋と窓からの眺めだけでも十分でしたが、本当は出られるはずの庭園に出られなかったのは残念だったので、帰り際に作務衣のスタッフの方に、「庭にでられないんですねえ」と尋ねると、「午前中は雨風がきつくて戸がバタンバタンバタンバタンいっていたので、閉めていたんです、でも、せっかくおいでになったんですから、どうぞご覧になってください。」と言って、もう一度案内して下さり、出口をあけて下さいました。そこで、しばし庭園に降りてゆっくりと散策できました。
 帰りにお礼を言うと、とても気の利いた言葉が返ってきて気持ちよく送り出してくれました。 ここは、スタッフのかたの行き届いたおもてなしの心に満ちています。施設全体にスタッフの方の心意気を感じるオススメスポットです。


■長府の町で人々の素晴らしさに触れました

長府毛利邸のスタッフの方も、非常に素晴らしい方々でしたが、長府中学校の前を通った時のことです。
長府中学校もまた、城下町の風情をそのままに残すすばらしい学校でしたが、ちょうど下校時にその前を通った時、前の狭い道の角で、大型トラックと乗用車がちょうど対向に手間取っていました。
 私はその間を縫って、ササッと通り過ぎましたが、ふと振り返ると、
下校の中学生たちが姿勢も正しく、トラックと車が無事に通り過ぎるまで直立不動で待っていました。
関西の子なら、トラックや車のすきまを縫って通り過ぎるだろうに…。
 
 さらに、大通りに戻って、乃木神社を探していた時に、どうも行き過ぎたようで、地図を片手に
「あれ?」と独り言を言ったとき、私を追い抜いていったおばさんが、私の声を聞いて
「どうされましたか?」と戻ってきてくれたのです!感激しました。
そして道を教えていただきました。

山口県の人は、親切だなぁ。

乃木神社もしっとりと参拝し、資料館の中にも入ってゆっくりと過ごしました。
「水師営の会見」だったか、歌に歌われている「なつめ」の木があったので、「庭にひともとなつめの木〜」と思わず歌を歌ってしまいました。(注:私は30代ですが、家にCDがありましたので)。乃木神社、いいところでしたよ。

今後、山口、湯田温泉、防府、萩などアップする予定です。

   
 
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