屋久島旅行記
縄文杉に逢いに行く


■いよいよ縄文杉に逢いに行く

 3時45分起床。眠い〜。そーっとそーっと(でもローカがなってしまう)、キッチンに行って持参したお米を研ぐ。炊飯器にセット。これでよし。炊き上がるまでに身繕いを済ませ、荷物をまとめる。

 部屋にオーナーさんへ置き手紙を残して荷物をもってキッチンへ。
こそこそと二人でおにぎり(おかかとウメボシ)を握る。『あっつ〜!』

 こそこそと片付けて、こそこそと5時前くらいに宿を後にした。外はまっくら。
 レンタカーで宮の浦を後にし、安房から山道へ。途中、まったく
民家のない真っ暗の道をひとりで(部屋着とか寝間着みたいな姿で)
歩いている人が何人もいて、なんでこんな時間に歩いているのか不思議だった。屋久島の人は散歩好きなのかな?

 荒川ダム登山口についたのが6時過ぎ。あー、いるいる、これから登らんとする人がいっぱいいる。まずは朝ご飯のおにぎりを食べる。まだあったかい。おいし〜。

 6時半。大群が出発したので、後についていよいよ出発。シロウトは人について行くのが一番。


■トロッコ道  荒川登山口〜三代杉 

 涼しくて爽やかな空気の中、ゴキゲン。数珠繋ぎに人がいる。トロッコ
道はただひたすら足元を見て枕木を踏んで歩かないといけない。並んで歩けないし、周りの景色を見るとすぐ枕木から落ちて段差にはまってよろめく。うーむ。こりゃ話しに聞いていたとおりだ。景色がゆっくり見られないのはもったいない。しょうがないので私たちはずーっとしゃべっている。

 途中、ところどころ手すりのない、そしてやっぱり一人しか通れない橋を渡る。下は谷底。高所恐怖症の人にはきついかも。これって強風が吹いたり、立ちくらみが起こったりしたらどうするの?揺れないから思ったより怖くないけど油断は禁物。ふらついて足を踏み外したら終わりだもんね。私だったらありえる…。緊張。ふ〜。

トロッコ分岐点を過ぎ、小杉谷の小学校の跡地を過ぎたあたりでガタタン、ガタタンと大きな音がする。「わー、トロッコが走ってる!」
 振り返ると、ヘルメットをかぶった人がトロッコにのって分岐の向こう側へ駆け抜けていった。ちょっとうらやましい。そうか、トロッコは走っていたのか…。もしあと少し、遅れていたらどうやってよけたらいいの?まだ分岐を越していないうしろの人はどうしたの??うーん、疑問だ。
 歩き始めて1時間程ではじめの休憩ポイントである三代杉(*2)に到着。ほぼ予定通りだ。ちょっと休憩。ウーロン茶がおいしい。500mlペットボトルって山登りには重宝だね。

■三代杉から大株歩道入り口

 左手谷には沢があり、右手山川には木々が繁っているトロッコ道をひたすら歩く。あくまで枕木からおちない程度にきょろきょろしておもしろいものを探す。飽きないようにずーっとしゃべっている。だんだん歩いている人の間隔も程よくあいて歩きやすくなる。
 また1時間程で大株歩道に到着。ここでトロッコ道とはお別れ。いよいよ山に入る。ちょっと休憩して、
軍手を取り出す。いざ!

■山道〜翁杉〜ウィルソン株
 山の中のほうがだんぜん景色はきれい。屋久島の森は美しい。しっとりと苔が木肌や石を覆い、空気までが緑を帯びているような気がする。帰ったらこんな空気はもう吸えないだろう。ときどき深呼吸をする。きれいだ、きれいだ。ところどころキノコが生えていてうれしいので(なんでや)、いちいち友達に「キノコ発見!」報告する。原生林の中、木の枝についているピンクのテープ(リボン)を目印に進む。もう前後に人は見えない。
 ここからは全身運動。木の根っこが張り巡らされているし、岩だらけ。根をかきわけ、乗り越え、時にはくぐる。どこに足を着地するかどこに足を引っかけて登るか、とっさに考えながら歩く。さすがトロッコ道とはちがう。あっというまに汗が出て来る。でも、やっぱり私たちは会話しつづける。そんなことしてたら体力を消耗するんだろうけど、しゃべっているほうが疲れない気もするから。
翁杉をすぎて、しばらくいくと急に開けた場所に出る。

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